「Novation LaunchPad MKII 」のアップデート版、「Novation Launchpad X」のレビュー。
上位版の「LaunchPad Pro」の機能を取り込んで、上手くアップデートしているので、入れ替え。
経緯
Ableton Push 2 、Novation LaunchPad Proの、スケール入力や、ベロシティパッドが魅力的だった。
Push 2まで必要無く、LaunchPad Proでは、少しマッチしていなかった。
Push 2に否定的というわけでは無く、自分も初代Pushは使用していたが、なによりも持ち運ぶにはデカいし、それに1台で完結したデバイスより、機能毎のデバイスの寄せ集めの方に、魅力を感じているからというのもあるかも知れない。
Launchpad X なら小さいし、軽いので、カバンの中に入れててもあまり邪魔にならないしね。
事前に比較もしているので、参考になれば。
Launchpadとは
Novationがリリースしている、Ableton Liveと親和性の高いMIDIコントローラー。
8 X 8のパッドにより、クリップの選択、Drum Rackの打ち込み、ノートの入力、ミキサー操作などに対応してるので、1台でパフォーマンスから作曲までが可能なデバイスだ。
ひと昔前の動画だが、参考に
アップデートについて
自分は、Launchpad Sからのアップデートになるので、MK2を使用の方よりはアップデートの恩恵を受ける事ができるので、同じような人や、初めて購入する人の参考にもなるのではないだろうか。
何点か、決め手になったアップデート機能を紹介しておく。
ベロシティ対応に
今まで、「LaunchPad Pro」のみベロシティ対応のパッドが搭載されていたが、遂に「Launchpad X」にも搭載。
なので、ニュアンスを出したい、ドラムの打ち込みや、ノート入力に効果を発揮。
スケール入力に対応
これも今まで、「LaunchPad Pro」のみスケール入力に対応していたが、「Launchpad X」でも可能に。
なので、スケール入力したい場合は、Ableton Push 、LaunchPad Pro、Launchpad Xと選択支が広がった。
Capture MIDI対応
録音ボタンを押さずに、ドラムの打ち込みなどをしていて、さっきのフレーズ良いなって時に、過去のパターンをクリップに呼び戻せる機能。
Liveには搭載されているが、「Launchpad X」から使用できる。
プレイに集中したい場合は、便利な機能。
「LaunchPad Pro」にも無い、「Launchpad X」から搭載されたボタンなので、これ目当てな人も多いのではないか。
カスタムモードで自分用に
おそらく、通常の使い方をした後は、いろいろとショートカットや、機能を自分で組み立てていきたいと思うので、これは便利。
「Components Standalone】をアクティベート後、ダウンロードして使用する事で、自分のカスタムモードを作成して使用する事ができる。
付属品
・本体
・USBケーブル
以上。
素晴らしく、簡易なパッケージ。
残念だったのが、今まで付属してきていた、オレンジ色のUSBケーブルでは無かった事。
あれ、結構好きだったんだけどな。
Padの質感について
モードボタンは押し込み感のある、今までのLaunchpad同様かと思う。
8 X 8のボタンは、padKONTROLにも似た、さらさらした表面で、若干押し込み感のある感じ。
自分としては、好印象で、ノート入力には合うのではないかな。
あと触れば解るが、8 X 8のボタンの外周2&3層目のパッドの4隅に、微小な突起が付いている。
あと、ボタンの長押しによって割り当てられている機能などあるので、マニュアルを確認してみて欲しい。
使用するまで
相変わらずの簡素ぶりで、マニュアル無し。
まずは、サイトからマニュアルをダウンロードしてくる事からだ。
Windows10に接続した所から説明する。
- USBで接続。
デバイスとドライブの場所に、「Launchpad X」がマウントされている。 - 開くと、「Click Here To Get Start」というショートカットがあるので、ダブルクリックしてサイトへ。
アカウントを持ってない人はまず作成しよう。
その後、Serial numberを入力して、Launchpad Xをアクティベート。 - 後は、バンドルソフトウェアをダウンロードして使用できるので、使ってみよう。
「Components Standalone」は、今後使う上で必要になってくるので、ダウンロードしてインストールしておく事をオススメする。
併用するなら
「Launchpad X」1台で、もろもろコントロールは可能だが、自分は、「LaunchControl XL」との併用が、オススメ。
ミキシング、シンセのパラメーターコントロールなどは、LaunchControlに任せた方がベター。
ケースについて
LaunchPad Sleeveがあるようなので、外に持ち出したり、埃がきになる方は、こちらも用意しておいた方が良い。
自分は、Launchpad Sを購入した際のケースがあったので、それを代用。
中古について
発売されたばかりなので、まだ流通はしていないと思う。
「Launchpad X」を購入した人は、前の型の「Launchpad MK2」などを手放すと思うので、そちらを狙っている方は、今後中古市場に流れて来ると思われるので、チェックを。
総評
満足。
上記に紹介した、アップデートが適応されているので、この機能でこの金額なら、旧デバイスユーザーは買い。
今まで、パフォーマンス要素の強いコントローラーのイメージが強かったが、制作でも十分威力を発揮するデバイスに成長したと思う。
初めて、Ableton Live用にコントローラーを手に入れる人にも、オススメできるデバイスだと思う。