「BOSS NS-2 Noise Suppressor」のレビュー。
Noise Suppressor (ノイズサプレッサー) は直訳すると、雑音遮断装置。
まあ、そのままね。
経緯
ディストーションなどの、ゲイン強めのエフェクターを使う際の、ノイズを除去したいから。
どんなエフェクターか?
原音には影響を与えずノイズを一掃。
NS-2はギターの音とノイズ成分を分離して検知するBOSS独自の方法を採用。
原音には一切影響を与えずにノイズやハムだけを一掃する事が可能。
との事。(BOSSの紹介文より)
簡単に言えば、ギターを歪み系のエフェクターにつないだ際に出る、ピーとかビーとかのノイズを除去するエフェクター。
ギターを弾いている人の家には、ノイズリダクション系のエフェクターは、1台はあるんじゃないかな。
コントロール機能について
THRESHOLD、DECAY、MODE
入出力端子
INPUT、OUTPUT、SEND、RETURN、DC IN、DC OUT
THRESHOLD
ノイズリダクションがはたらき始めるレベルを設定。
ノイズが大きい場合は、右に。
※ポイント
DECAY
入力信号のレベルがスレッショルド以下になった時の音の減衰時間を調整。
通常はMINで、不自然な際は、右に。
MODE
リダクションモードとミュートモードを切り替え
INPUT
ギターや、その他の楽器やエフェクターの出力を接続
OUTPUT
アンプや、他のエフェクターの入力に接続
SEND
INPUTへ入力された信号を他のエフェクターに送り出す端子。
歪みエフェクターのINPUTを接続。
※ポイント
RETURN
他のエフェクターからの信号を入力する端子。
歪みエフェクターのOUTPUTを接続。
※ポイント
DC IN
ACアダプター(PSA-100)を接続。
DC OUT
PCS-20Aを接続すると、他のエフェクターに電源を供給する事が可。
※ポイント
使い方
NS-2とMT-2(メタルゾーン)を使った際の例を記載しておく。
- MODEはREDUCTION
- DECAYはMIN
- THRESHOLDは REDUCTIONインジケーターが付くか付かないかの所に設定(ほぼMAX)。
簡単に説明すると、こんな感じ。
詳しくはマニュアルを参考に。
接続順の例は以下。
動画もあったので参考に
あと、以前、MT-2(メタルゾーン)について記事を書いていたので、そちらも参考になれば。
接続1
ギター > NS-2 (INPUT) > NS-2 (SEND) > MT-2 (INPUT) > MT-2 (OUTPUT) > NS-2 (RETURN) > NS-2(OUTPUT) > ミキサー or AMP or オーディオインターフェース
接続2
ギター > MT-2 (INPUT) > MT-2 (OUTPUT) > NS-2 (INPUT) > NS-2(OUTPUT) > ミキサー or AMP or オーディオインターフェース
NS-2の利点
他の同タイプの商品と比べた際の利点は以下かな。
- SEND RETURNがある
- PCS-20Aを使って、他のエフェクターに電源供給できる
SEND RETURNがある
SEND、RETURNがあるという事は、ミキサーのINSERTで使用できる。
別にSEND、RETURNである必要は無いけど。
あんまり使い方として紹介している所は無いが、自分の場合、ミキサーのINSERTにNS-2を挿して利用する事もある。
その場合、接続方法が若干特殊で、以下で接続する。
RETURN > TIP
OUTPUT > RING
お試しあれ。
他のエフェクターに電源供給できる
これ、結構大きな利点で、PCS-20Aを使って、他のエフェクターに電源を供給する事ができる。
PSA-100(ACアダプター) を使っている場合だが、 500mAまでなら、供給可能だ。
NS-2の消費電力が20mAなので、480mA は他に供給可能なので、4台ほどのコンパクトエフェクターなら、繋ぐ事ができる。
なので、パワーサプライが無くても良い。
使いどころ
自分の場合は、リフを弾く時、録音する時に良く使用している。
AC/DC的と言えば解りやすいかはわからないが、歪んでいるが、スパっと鋭く切った様なカッティングの感じが出せる。(伝わるだろうか)
録音後にノイズを除去すれば良いという意見もあるが、録音時に除去できる事にこした事は無いし、そんな時に使用している。
比較される商品
ISP の物と比較される事が多い。
コンパクト版も出ているみたいなので、必要になれば試してみようと思っている。
が、自分はルーティングの自由度が高い、BOSSで良いかなと思っている。
中古について
ギターリストの場合、歪み系を揃えた後は、ノイズリダクションに手を出すのではないか。
あと、他のノイズリダクションと買い替える際に、売りにだされて、結構市場にある。
なので、中古で程度の良い物を探すのも手だ。
総評
無くてはならない物です。
歪みの強いギターを録音する場合は、NS-2を通している為、ノイズレスで録音できるので、かなり助かっている。
既に、固定でシステムの中に組み込んでいるので、外す事は無いかな。
あと、自分の場合は、ミキサー内でルーティングするので、あまり気にしてなかったが、ディレイやリバーブを使う際は、NS-2(OUTPUT)を接続すれば良いかと思う。