ディレイの中でも、Analog Delayの比較をしてみた。
写真はDigital Delayです。
Analog Delayとは、BBD素子によりDelay効果を使用したエフェクター。
信号劣化があり、デジタルにない音を求めるならAnalog Delayの選択になるだろう。
俗にあたたかいとか、角の取れた音と言われる。
現行で購入可能な、Analog Delayと名打っているエフェクターを抜粋して紹介している。
それぞれ、データ化してみたので、比べて違いを確認してみてほしい。
はじめに、人気の2機種を紹介。
BOSS DM-2W
タイプ: 2種類
コントロール: Repeat Rate、Echo 、Intensity
スイッチ: モード
その他コントロール: EXP(エクスプレッションペダル)により、Repeat Rateをコントロール
ディレイタイム: 最大800ms
IN/OUT: Mono、Rate/Mono、Direct Out
電源: 9V
名器DM-2の現代復刻版+α。
カスタムモードでは、オリジナル機の2倍以上のディレイタイムなので、この機種ならではの音作りが可能。
MXR M169 Carbon Copy Analog Delay
タイプ: 1種類
コントロール: Regen、Mix 、Delay
スイッチ: Mod
その他コントロール: なし
ディレイタイム: 20〜600ms
IN/OUT: Mono/Mono
電源: 9V
アナログなのにナチュラルと大人気の機種。
Modスイッチにより、キャラが変わるので、使い分けが楽しい機種。
発振音が気持ち良い。
ここから、Maxon3連発。それぞれ、ナチュラルキャラで人気。
Maxon AD10
タイプ: 1種類
コントロール: Delay、Blend 、Repeat
スイッチ: なし
その他コントロール: なし
ディレイタイム: 最大600ms
IN/OUT: Mono/Mono
電源: 9V
鮮やかなピンク色で、目を引く、安心の日本製。
上記2機種と人気を分けるコンパクトディレイ。
Maxon AD9Pro
タイプ: 2種類
コントロール: Delay Time、Feedback 、Delay Level
スイッチ: モード
その他コントロール: なし
ディレイタイム: 最大450ms
IN/OUT: Mono/Mono、Dry Out
電源: 9V
シングル、デュアルヘッドモードにより、多彩な音作りが可能。
エフェクト音とドライ音をそれぞれ個別に出力可能で、AD10とは異なるアプローチが可能。
Maxon AD999Pro
タイプ: 1種類
コントロール: Delay Time、Feedback 、Delay Level
スイッチ: Multi-Delay
その他コントロール: なし
ディレイタイム: 最大900ms
IN/OUT: Mono/Mono、Dry Out
電源: 9V
最大900msのロングディレイが売りの人気機種。
エフェクト音とドライ音をそれぞれ個別に出力可能で、音作りに幅が広がる。
マルチディレイスイッチで、さらなる音作りが可能。
Reggaeのギターリストの足元で見る事がある。
ここから、electro-harmonixの個性的な機種3連発。
electro-harmonix Memory Toy
タイプ: 1種類
コントロール: Delay、Blend 、Feedback
スイッチ: Mod
その他コントロール: なし
ディレイタイム: 30~550ms
IN/OUT: Mono/Mono
電源: 9V
electro-harmonix Memory Boy
タイプ: 1種類
コントロール: Delay、Depth、Blend 、Feedback
スイッチ: DEPTHモード、モジュレーション切り替え
その他コントロール: EXPにより、ディレイタイムもしくはモジュレーション・レートをコントロール
ディレイタイム: 30~550ms
IN/OUT: Mono、EXPRESSION PEDAL / Mono
電源: 9V
electro-harmonix Deluxe Memory Boy
タイプ: 1種類
コントロール: Blend、Gain、Rate、Depth、Feedback、Delay
スイッチ: Tap Divid、Exp Mode、Tap
その他コントロール: EXPにより、Rate/Depth/Feedback/Delayをコントロール
ディレイタイム: 34~700ms
IN/OUT: Mono、EXPRESSION PEDAL CONTROL/ Mono (EFFECTS LOOPもあり)
電源: 9V
エクスプレッションペダル追加により、Rate/Depth/Feedback/Delayをそれぞれコントロール可能というのが個性的。
Send / Returnが付いており、外部エフェクトと組み合わせる事が可能なので、音作りに無限の可能性が広がる。
紹介した機種以外にも、それぞれのメーカーや機種によって、アプローチが違うので、それぞれが独特なキャラになっている。
つまみも3つが主流で、少ない設定で使用できるようにとの配慮からだろう。
エクスプレッションペダルを追加できる機種もあり、コントロールし甲斐のある機種もあるため、気に入った機種を踏み倒すのも楽しいかと思う。