業界定番ノイズリダクションソフト、iZotope RX8 Standard レビューです。
始めに
iZotope アイゾトープの製品は、何個か使用していて、RX7の時から気になっていた。
周りでも使用している人がいる事と、色々と機能も追加されたみたいなので、そろそろ導入してみようかと。
RX8とは
先にも書きましたが、業界定番ノイズリダクションソフトです。
Elements、Standard、Advancedとエディションがあり、使える機能も違うので、使いたい機能に合わせて購入するのが、良いと思う。
自分は、以下に挙げた機能を使用したかったので、Standardを選択した。
例えば、試したい機能は以下。
ギターのノイズ、ピッキング時のアタック音、アンプノイズのコントロール可能にした「Guitar De-noise」。
ラウドネス基準に手軽に合わせる「Loudness Control」。
ソース分離機能「Music Rebalance」。
比較表のリンクは以下
https://www.izotope.com/en/products/rx/features.html#compare
参考動画
モジュール別に紹介。
Loudness Control
ラウドネス基準を、手軽に適正レベルで自動的に設定してくれるモジュール。
詳しくはココ。
https://s3.amazonaws.com/izotopedownloads/docs/rx8/ja/loudness/index.html
基本的な日本での配信の場合は、「ARIB TR-B32 A/85」なので、Youtubeなどで配信を考えている場合はコレを選択しておけば、OKかな。
Guitar De-noise
アコースティック&エレクトリックギターの演奏に関連したノイズ量を、簡単に調整したり、完全に除去したりする事ができるモジュール。
詳しくはココ。
https://s3.amazonaws.com/izotopedownloads/docs/rx8/ja/guitar-de-noise/index.html
Amp、Squeak、Pickとセクションがあり、こちらをそれぞれ調整する事で、プレイした際のノイズを除去してくれる。
録音ソースの質感を変えるのにも便利。
Music Rebalance
機械学習アルゴリズムを用いて完成されたミックスから、Vocal、Bass、Percussion、Otherに分離する事ができるモジュール。
詳しくはココ。
https://s3.amazonaws.com/izotopedownloads/docs/rx8/ja/music-rebalance/index.html
アカペラの抜き出し、ドラムだけ除去、動画のエディットなど、抽出からリバランスを行う事などもできる。
作成した音源を保存する事もできるので、要素を自分のトラックに取り込む事もできるので、想像力は膨らむだろう。
簡単な使い方
Music Rebalanceで説明。
・iZotope RX8 Audio Editorを起動
・素材の音楽をドラッグ&ドロップ
・右メニューから、Music Rebalanceを選択して起動
・Separateを押す
・Vocal、Bass、Percussion、Otherのタブが作成される
この素材を保存すれば、Vocal、Percussionなどの、セパレイトされたオーディオファイルの完成だ。
これは、機能の一部で、他の機能は、同じく右メニューから選択して、色々と触ってみてください。
欠点
ソースや、クオリティー設定、PCのスペックによっては、解析時間がかかる。
結果には満足なので、問題無いが、クオリティーは「Best」で微調整を行って、上げていきたい所だ。
終わりに
満足。
「Music Rebalance」を目的に購入したが、「Guitar De-noise」なども結構使える。
「Music Rebalance」は、特定のパートだけ抜き出す事も可能なので、耳コピにも効果的。
自分は曲を解析するのに、結構重宝している。
ボーカルをカットしただけでも、バックトラックがどのレベルで構成されているか解るしね。
こういう事ができるという認識ができただけでも、発想の引き出しが増えて、良かったと思う。
初めて使う人は、結構感動すると思う。
迷っている方は、値段以上の経験はできるので、購入する事をオススメする。
セールも年に何回かしているので、それを利用するのも良いと思う。
「こんな事ができたらな」と想像していた事が、現代の技術なら「出来る!」。
そんな夢を、一つかなえてくれたソフトです。