ギター用マルチエフェクトペダル「ZOOM G1 FOUR」のレビュー。
色々な方がレビューを上げているので、必要無いかと思ったけど、購入する人の参考になればという事とログで。
検討
ZOOM G3をエフェクターとして使用していて、大きさがもう少しどうにかなればなと思っていた際に、「G1 FOUR」の存在を知ったので。
あと、何点か調べてから、これに決定した。
要件
・コンプレッサーなどのDynamics系が空間系と同時に使える
・コンパクト
・できれば、PCと連携
・G3より音がよければ良いかな
比較
買う前に何点かと比較したので。
・MS-70CDR
要件的には、こちらでもよかったが、発売されて時間も経つし、新しい方をという事で。
G1 FOURには、Looperが付いていたのと、インターフェースデザインが良かったので、試してみたくて。
・NOVA System
エフェクターのルーティングがある程度決まっていて、最後にコンプレッサーを挿すというオーダーができないぽいので、今の用途ではパス。
音は良さそうだし、ギター用には良さそう。(ギター以外でも使う予定なので)
・G1X FOUR
コンパクトさを求めていたので、ペダルはいらない。
その分、ペダル系のエフェクターが使えないって事だけど、まあ使用したい場合は、別の外部エフェクターを使用すればいいので、パス。
・HX Stomp
HX Stompも自分の使い方には、あっていたが、在庫切れとの事で、また今度。
初見
小さい、軽い、プラスチックのオモチャって感じ。
ペダルは強く踏んだら割れそう。
デザイン
G3からのアップデートなので、その視点で。
デザインがシンプルになった。
G3は、3台のエフェクターが横につながっている感じで、エフェクター毎にツマミもあり、エフェクターを使用している感じが強かった。
こちらは、ボタンでエフェクターを選んで、調整という感じ。
ここが、使用感が落ちるのではと思ったが、特に気にならないし、5台のエフェクターが即、呼び出せるので、こちらの方が、使用しやすいと思う。
表に出ているボタンも少なくなったので、エディットし辛いのではと思ったが、そんな感じは無い。
むしろ、少ない動作で操作が可能なので、直観的に使えて、馴染みそうだ。
良いデザインだと思う。
エフェクター
エフェクターのクオリティが上がった。
歪み系や、アンプ系はもちろん、リバーブやディレイなどの空間系も使える音が増えた。
G3の場合、悪くはないんだけど、ちょっと微妙な物もあったが、今回は結構使える。
マシンライブなどにも活躍するかな。
実際、G3を自宅で使ってる際に、色々と思う所があり、今回の検討に至ったので、まあ一つの成功だとは思う。
音に関してはこれから、色々と掘り下げて行ってみようと思う。
RHYTHMがいい
楽しみの機能として、RHYTHM(リズム)があった。
基本的な8ビートと、BPMの変更ぐらいあれば良いかと思っていたが、68種類と豊富で、大体のジャンルは網羅されているので、練習する際にとても便利だ。
いままで、練習時は、自分で打ち込んだリズムや、メトロノームなどを使用していたが、今後は、これを使用すれば良いかな。
LOOPERが使い易い
ルーパーは、おまけ位に思っていたが、結構使い易くて、時間を忘れて遊んでた。
練習の際にぜひ。
TUNER付き
チューナーも付いている。
なんとも至れり尽くせりな装備。
結構反応も良いので、これで遊ぶ際は、このチューナーを使う。
バンドをやっている人なら、チューナー忘れたって時に、G1 FOURがあるからOKって感じかな。
信号の流れ
マニュアルを見る感じ、入力Gainの調整はできないぽい。
パッチレベルとアウトプットボリュームはあるので、出力は心配ないが、他の楽器で入力レベルが足りない場合は、プリアンプを使用するのが良さそうだ。
一旦、G1 FOURの概要を理解するために、この信号の流れ図は、見る事をオススメする。
ファームウェアのアップデート
ファームウェアを確認した際に、最新だったので、更新作業はしなかったが、2019/4月以前に購入した方は、アップデートされているので、更新しておいた方が良い。
電池駆動
ZOOMのエフェクターの素晴らしい所は電池駆動である事。
付属で電池が付いているが、エネループを入れて使用中。
電池駆動の場合、本体に電源ボタンは付いていないので、INPUTにケーブルを挿したら、電源ONに、抜いたらOFFにという仕様だ。
電池駆動の場合、これだけ持ち歩けば、良いというのが便利。
ライブなどで持ち出した際に、ACアダプタを忘れたって際に、電気屋かコンビニなどに行けば電池は手に入るからね。
2倍の安心って感じかな。
ACアダプター
付属していないので、自宅で使う際などは手に入れていた方良いかもしれない。
AD-16が別売りアダプタとして推奨されている。
DC9V/500mA (センターマイナス)なので、それであれば何でも良いと思うが、G3のアダプターが同定格値だったので、持っている方は、使用できるので、探してみてください。
USB接続
Windows10の場合は、ドライバーのインストール無しで、USBケーブルで接続するだけで使用する事ができる。
製品ページより、音源管理ソフトGuitar Labをダウンロードして使用可能なので、必要な方はダウンロードしてインストールしておく事。
USBはDC 5Vなので、USBケーブルでも電源供給が可能。
USB A-MicroBが使用できので、持ってない方は購入しておいた方が良い。
PCと接続する際と、USBから電源を供給する際に使用できる。
Androidのスマートフォンを使っている方や、他の電化製品などにも付いている事があるので、だいたい自宅に1本はあるはずだ。
スマートフォンの充電ケーブルに挿せば動くので、なんでも良い。(iPhoneのケーブルはダメよ)
Guitar Lab対応
PC上のソフトで、グラフィカルに、エフェクト、パッチの編集、並び替え、バックアップ作業ができる。
それだけでは無く、最初から入っていないエフェクターを、このソフトを使用してインストールするので、使い込んでいく人は、入れておいた方が良い。
まずは、Guitar Labをサイトから、ダウンロードしてPCへインストール。
G1 FOURをUSB接続して、Guitar Labを起動すれば、Guitar Lab側でG1 FOURを認識するので、特に迷う事は無いだろう。
ギターを弾きながら、G1 Fourを使用するなら、実機で操作するのも良いが、PCなどで録音された音や、サンプラー、ルーパーに録音した音でエディットするなら、Guitar Labからの操作の方が早い。
現在は、V5がリリースされているので、古いバージョンを使用している場合はアップデートした方が良い。
エフェクト数に上限があり、「本体に保存できるエフェクト数を超えています」と、エフェクターをインストールできない状況が発生する。
その場合は、現在入っているエフェクターを削除してから、新しいエフェクターのインストールを行おう。
自分の場合は、アンプ、キャビネットはそこまで使わないので、必要な分だけ残し削除して、リバーブ、ディレイ、モジュレーションを詰め込んでいる。
必要でしょ。
ベースでも
RHYTHMとLooper使用のみの練習なら、これでもOK。
コンプやEQぐらいは、挿してもいいけどね。
ヘッドフォンも使用可能
ヘッドフォン端子が無かったので、あれば良いのになと思っていたら、ありました。
OUTPUT端子が、ステレオになっていて、ヘッドフォンに対応していました。
なので、電池を入れている場合は、ギターとG1 FOURとヘッドフォンがあれば、どこでも練習できる。
早速、ソファーに座って練習。良いね。
しかし、いきなりヘッドフォンを繋げると、デカい音が出て耳がバカになるので、VOLは0に下げて、そこから調整していってください。
中古について
発売から、少し経つので、中古でもたまにみる。
少しでも安価に買いたいなら中古でも良いが、値下がり感と保証を考えたら、今ならまだ新品を買う方がベターかな。
欠点
欲を言えば、 エクスプレッションペダルの入力があれば、良かったかな。
まあ、G1X FOURと差別化したいのだろうけど。
本体メモリーが少なく、全てのエフェクターが使用できない。
どのような用途で使用するかを考えて、追加削除をしないといけないので、もう少しメモリーに余裕があればなと思った。
タップテンポに対応していない。
ディレイを使用する際に、結構テンポを変える方なので、あった方良かった。
総評
満足。
この値段で、この機能と音。
素晴らしい。
安価だし、多機能だし、初心者から玄人まで、満足させられる良い製品だと思う。
始めは、華奢で踏んだら壊れそうな感じだったけど、流石。
フットスイッチの、押し味は柔らかめで、自宅で使う分や、手で押す分には、この位がベター。
手で操作する事が多いので、この感じは良い。
G3はオーディオインターフェイスも付属していたが、こちらは付いていないので、どうかなと思ったが、まあ、別で持っているので、必要無いな。
欠点もあるが、それは、仕込みやエディットなどでカバーできるので、まあ良い。
あと、使ってみて思ったが、必要無いエフェクターは削除して、新しい物を追加するというのも、自分のスタイルを考え直すのには良いと思った。
結局、使わない物は使わないし、自分だけのG1 FOURになっていく感じが、これはこれで、ありだと思う。
ギターを買ったら、次は、ZOOM G1 FOUR!
これはスゴイ。
当分、良い相棒になりそうだ。