ギター、ベース用のストンプタイプの多機能リバーブを調査。
基本はギターやべース用のエフェクターとしてリリースされているが、全ての楽器に使用する事もできる。
自分としは、マシンライブや、ミキサーに挿して使用する事が主かな。
高音質や高機能を求めるなら、lexiconなどのラックタイプでも良いが、ライブでの使用も想定している為、持ち運び易い、ストンプタイプのエフェクターを調査。
要件
- ストンプ2つ分位の大きさで、リバーブのアルゴリズムが多数収録されていること
- 細かく設定ができること
- Mできれば、PC接続で音源管理が可能
- ステレオ対応
- スプリングリバーブがある事
比較対象
比較対象として、使用する上で以下がポイントかと思うので、比較対象とした。
個人によって、対象は違うと思うが自分の場合は、一旦以下で。
- 色々な楽器や楽曲に対応可能なように、リバーブタイプ数
- コントロールできるパラメータの数で、ツマミの数(調整しやすいか)
- PCに接続して、エデットできるか知りたいので(プリセットの保存やファームウェアのアップデートなど)
- 発売されてどのくらい経つか(新しい物が欲しい)
- 音質について
- 電池駆動できるか
- 金額
ポイントが高い部分は、色を付けている。
Strymon BigSky
リバーブタイプ数: 12
モード: ROOM, HALL, PLATE, SPRING, SWELL, BLOOM, CLOUD, CHORALE, SHIMMER, MAGNETO, NONLINEAR, REFLECTIONS
ツマミ数: 9
PC接続: MIDI
発売日: 2013
エクスプレッションペダル対応: 対応
A/D&D/Aコンバーター: 24bit 96kHz
電池駆動: 未対応
金額: 6
特徴:
無限サスティーン/フリーズ
300個のプリセット
周りでもよく見るし、音が良い定番リバーブの1つ。
BOSS RV-500
リバーブタイプ数: 12
モード: ROOM, HALL, PLATE, SPRING, SHIMMER, FAST DECAY, EARLY REFLECTION, NON-LINEAR, SFX, DUAL, SRV, SPACE ECHO
ツマミ数: 6
PC接続: USB, MIDI
発売日: 2017
エクスプレッションペダル対応: 対応
A/D&D/Aコンバーター: 32bit 96kHz
電池駆動: 対応
金額: 4
特徴:
Roland SRV-2000やRE-201などのビンテージ・マシンモード
2つのパッチを同時に使用可能なA/B Simulモード
専用エディター・ソフトウエアで グラフィカルにエディット
EVENTIDE SPACE
リバーブタイプ数:12
モード: Room,Plate,Spring,Hall,Reverse,Shimmer,ModEchoVerb,DualVerb,Blackhole,MangledVerb,TremoloVerb,DynaVerb
ツマミ数: 11
PC接続: USB
発売日: 2011
エクスプレッションペダル対応:対応
A/D&D/Aコンバーター: 記載なし
電池駆動:未対応
金額: 7
特徴:
EVENTIDEならではの音質
Blackholeアルゴリズム
Empress Effects Reverb
リバーブタイプ数: 12
モード: Hall,Plate,Spring,Room,Sparkle, Modulation, Ambient Swell, Delay+Reverb, Reverse, Ghost, Lo-Fi, Beer
ツマミ数: 8
PC接続: SDカード
発売日: 2016
エクスプレッションペダル対応: 対応
A/D&D/Aコンバーター: 24bit/48kHz
電池駆動: 未対応
金額: 6
特徴:
HOLD機能
32bitの内部演算処理
SDカードによるアップデートとアルゴリズム追加
ELECTRO-HARMONIX Cathedral
リバーブタイプ数: 8
モード: GRAIL SPRING, ACCU SPRING, HALL, ROOM, PLATE, REVERSE, GRAIL FLERB, ECHO
ツマミ数: 6
PC接続: 未対応
発売日: 2009
エクスプレッションペダル対応: 未対応
A/D&D/Aコンバーター: 24bit/46.88kHz
電池駆動: 未対応
金額: 4
特徴:
評判の良いGRAIL SPRINGを搭載
残響を無限にするインフィニティ・リバーブ機能
32bitの内部演算処理
中古について
リバーブは、音を決める重要な要素の1つなので、まず手を出すエフェクターの上位に上がるだろう。
その為、好み、目的の音から外れれば、必要無くなるのも早いし、上位機種が出れば、アップデートしたくなる。
そんな事で、人気の機種は、中古市場に結構出回っている。
がしかし、あまり値下がり感は無い。
少しでも安く手に入れたいなら、中古市場を探すのもありだ。
総評
どれも、甲乙つけ難い魅力がある。
好きなミュージシャンが使っている、EVENTIDE SPACEか、トータル的にまとまっている、Strymon BigSkyか、SimalモードのあるBOSS RV-500かな。
終わりに
エフェクターの中では、最もプロセッシングパワーを使うエフェクターの1つなので、各メーカーの意気込みや、特色、個性を感じる事ができるエフェクターだと思う。
そのメーカーのリバーブが気に入れば、ディレイやモジュレーション系も試して見たいという気になる。
リバーブは、そんな位置づけのエフェクターかな。
アルゴリズムの良し悪しもあるが、内部演算処理を行うチップの性能も大きく左右する。
なので、最近出た物など、後発な物が、有利なエフェクターでもあるだろう。
最近は、インパルスレスポンス(IR)を使用した、アンプやキャビネットシュミレーターが出ているので、その流れで、ストンプタイプのコンボリューションリバーブが出れば良いと思うが、今後に期待したい。