DTMで使う Elgato Stream Deck レビュー

Elgato Stream Deckのレビューです。

動機

たまに海外で使用している人がいたので、気になっていた。

最近まで国内では売り切れていて、最近流通しはじめたみたいで、このタイミングで手に入れた。

日本ではゲーム関係の方が多く使用しているみたいだが、使用方法を見てみると、自分の環境にもフィットするのではないかと導入。

Elgato Stream Deckとは

6個ボタンのMINI、15個ボタンの本品、32個ボタンのXLと3種類展開。

自分は、MINIでは少なすぎるし、XLでは多すぎると思ったので、中間の15個を選択。

各LEDボタンに、アプリケーションのショートカットを割り当てたり、キーボードのショートカットを記憶したり、シーンを切り替えたりと、それぞれのLEDボタンに、ショートカットを割り当てる事ができるという物。

しかも、LEDボタンには自分でアイコンなどの小さな画像が登録できるので、何を割り当てているかを認識しやすい。

メーカーサイトへ

 

期待

アプリケーションの起動に関しては、ランチャーなどでの起動が早いと思うが、DAWの各プラグインの起動や、録音ボタンを押したりなど、専用のMIDIコントローラーよりも柔軟に割り当てが可能ではないかという期待と、作業の効率化を目指して導入した。

付属品

・本体
・スタンド
・クイックスタートマニュアル

以上

Mac、Windowsと対応しているので、どちらでも使用可能。

Windows使用時の話だが、Macの方は置き換えて読んでもらえれば参考になるはず。

使い方

接続から起動まで

・箱から出す

・スタンドに乗せる

・PCに接続する

・ソフトをダウンロード

・ソフトをインストール

・中心のボタンに「WELCOM」の表示がでる。

・「WELCOM」ボタンを押す

・WELCOME TO STREAM DECKのページにジャンプするので、使い方をここで勉強する

参考動画はゲームなどで使用する事を参考に作られているが、使いたいDAWソフトをイメージしながら、どう使うかを考えておけば、導入まで早いと思うので、見ながら置き換えていってみて欲しい。

CubaseやNuendoなどは、対応しているみたいだが、Ableton Liveや、FL Studioは対応していないので、自分で設定していくしかなさそう。

Ableton起動

まずは、Ableton Liveを起動する事を目的に設定。
これが出来れば、別のアプリなども同様に設定できると思うので、参考に。

・Stream Deck アプリを起動

・Abletonを起動するボタンを設定する

・「新規プロファイル」で「Desktop」などを作成
右メニュー > システム > 開く をボタンに割り当て
App/ファイル: に「Ableton Live 10 Suite.exe」を割り当て

・一旦、Stream Deckをクローズ

・Stream Deckで先ほど割り当てた、Ableton Liveボタンを押す

Live起動。
良いね。感じが出てきた。

Abletonの各メニューを割り当て

まずは、録音と、Drum Rackの追加する事を目的に設定。

録音

・Stream Deck アプリを起動

・「ホットキー」でF9を割り当て

・Stream Deckをクローズ

・録音ボタンを押す

録音開始。
良いね。

Drum Rackの起動1

・Stream Deck アプリを起動

・デフォルトのDrum Rackの場所がわからなかったので、ユーザープリセットとして、Emputy Drum Rackを作成

・「開く」で以下を割り当て
\Document\Ableton\User Library\Presets\Instruments\Drum Rack\Drum Rack.adg

・Stream Deckをクローズ

・Drum Rackボタンを押す

まあ、こんな感じで、自分のプリセットは作っていけるだろう。

Drum Rackの起動2

上記とは別で、動画で紹介されているマルチアクションで設定。

こちらの方が、今後色々と使い易いのではないかと思うが、どちらでもいいと思う。

VSTなどのプラグインを起動するにはこちらの方が良いかな。

参考

国内に情報が少なく、設定に際して、以下を参考にした。

同じような悩みの方は参考になるのではないか。

 

 

雑感

目的のAbletonを起動して、録音したり、Drum Rackを起動したりなど、ボタンに割り振る事ができたので、作業効率は大きく上がった。

起動しているアプリケーションによって、自動にプロファイルが切り替わるというのが、とてもストレス無くて良い。

プロファイルの保存などもできる為、プロファイルを別のPCに移動する事や、人に渡す事などできるので、一度作る事で、別のPCで再設定という手間も省けるので、とても楽だ。

使用するアプリケーションによってプロファイルを作っておけば、作業効率は劇的に上がるだろう。

他には、使うアイコンをelgatoのサイトで作る事も可能なので、こちらも利便性が高い。

書き出される画像ファイルは 288×288 のPNGなので、この形式で自作できれば、読み込めるので、画像の自作も試してほしい。

強力なのが、ボタン右クリックで「マルチアクション」が割り当てれる。

これは、ホットキー、テキストなどを組み合わせる事ができるので、ショートカットの組み合わせを一つのボタンに割り当てる事ができるので、効率化と腱鞘炎防止に、最適。

利点

録音、再生ボタンなどを割り当てておけば、PCから離れた場所で録音をしたい場合や、録音ボタンのついていないキーボードから、Ableton Liveをコントロールできるので、ありだと思う。

ある程度ショートカットを覚えて使っている人も、複数のショートカットを組み合わせて作業を行っている場合は、1つのボタンに一連の作業シーケンスを割り当てれるので、効率的に作業が行えるかと思う。

自分の場合は、MIDIコントローラーを多数持っているが、そのデバイスを使用する際のドライバーやソフトが気に入らない時がある。

Stream Deckの場合は、あくまでAbleton Liveのショートカットを実行したり、メニューを順番に実行したりなので、そもそものシステムにうまく割り込め、余計な処理が走らないので、スマートかと思う。

MIDIコントローラーなどはソフトに対応していなければ使えないが、Stream Deckは、ソフトを理解できていれば、うまく割り当てが可能なので、ソフトに対応した専用のデバイスを購入しなくてもいいので、工夫次第でいくらでもオリジナルな使用が可能だ。

かなり可能性を秘めたデバイスだと思う。

欠点

USBが固定型なので、長さが足りない、ケーブルが切れたなどの際に交換できるようになっていればなお良かったかなと思う。

デスクトップを使用していて全面にUSBポートが無い場合、背面に挿さないといけないので、結構長さが必要になるからだ。

角度が付いているUSBケーブルもあるため、環境に合わせた設置がもう少し容易にできたのではないかと思う。

総評

満足。

最近購入したデバイスの中でも、上位に来る満足度と可能性を感じた品だ。

動画などを見ていると、全ての作業をStream Deckでやろうとしている人もいるみたいだが、自分の場合は、単純なキーボードのショートカットで操作できる部分は、キーボードにまかせて、押し間違いや、複数の操作のまとめなどに、Stream Deckを使用したいと思う。

音楽利用だけではなく、自分の作業を理解できていて、シーケンスに落とし込めるなら、かなり時短でき効率化できるはずだ。

リモート出勤などで増えた、自宅作業時の効率化、毎日行うルーチン作業の割り当てなど、ボタン一つでこなしてくれる、良き相棒が欲しい場合は、一度導入を考えてみてはいかがだろうか。

オススメです。


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