「Strymon BRIGADIER」のレビュー。
Strymonといえば、コンパクトで高品質のエフェクターとして有名なメーカーで、色々な方が使っていると思います。
その中でも、BRIGADIERを紹介。
アナログディレイ的な位置づけ
Strymonは他にも、El Capistan, DIGとディレイの機種があるが、その中でも、アナログディレイ的な位置づけな機種が、BRIGADIER。
サブ名称が、dBucket delayとあり、アナログ・ディレイICのBBD「Bucket Brigade Delay device」から由来しているとの事。
詳しくは、dBucketの説明ページがあるので、参考にしてほしい。
dBucket テクノロジー:技術白書
まとめると、「デジタルな高速DSPチップで、微妙なニュアンスまで、アナログディレイを再現したよ」というディレイだ。
パラメータ一覧
パラメータが、MODE, TAP, TIME, BACKET LOSS, REPEATS, MOD, MIXとある。
MODE
ディレイモード選択スイッチで、以下の3モードをスイッチする事が可能
short : 40 〜400 msec
med : 100 〜1000 msec
long : 500 msec 〜5 sec
TAP
TAPモード選択スイッチで、以下の3モードをスイッチする事が可能
quater: 4分音符
dot: 付点8分音符
triplet: 3連符
TIME
それぞれのMODE内で、ディレイタイムを設定。プレイ中にTIMEコントロールを操作すると、アナログディレイのように、リピート音のピッチが変化。
BACKET LOSS
BBD回路が引き起こす音源ロスのシミレーションをコントロール。大きくなるにつれ、ノイズや歪みを付加していく。
ここが、このディレイのキモの部分。
REPEATS
リピート音の調整。最大で発振する。
MOD
ディレイタイムにLFOモジュレーションを付加。
MIX
MIXコントロールで、最小でドライ100%、最大でディレイ100%。
TAPスイッチ
あと、TAPスイッチがあり、TAPテンポに対応していています。しかも、TAPスイッチを踏みっぱなしにホールドすると、発振するところまで持っていく事が可能なので、ここぞという時に踏むと、効果的な演奏も可能。
ここも、ポイント。
ライン信号レベルに対応
ライン信号レベルにも対応しているので、ミキサーのインサートにも使用する事が可能で、自宅では、こちらで利用しています。
最近は、ラック型のディレイよりも、こちらをという感じ。
なんと言っても、小型なのが良い。この音で、BOSSのエフェクターと同じぐらいの大きさなので、持ち運びにも最適。
自分でアナログ回路のメンテナンスができる人は、古いアナログディレイを購入するのも良いかもしれないが、あまり詳しく無く、下手に古く高価なアナログディレイを購入して後悔するよりは、こちらをまず試してみる事をオススメします。