MIDIコントローラー「BEHRINGER X-TOUCH MINI」のレビュー。
導入経緯
Abletonの外部コントローラーは、Launch Control XLを使用しているが、1つだと面倒な部分を、安価なサブコントローラーで補いたいと思ったので。
あと、Ableton Liveのマクロの操作をする、コンパクトなコントローラーが卓上にあればと思ったので。
という経緯から。
選択
何点か候補に上がって、最後に、KORG nanoKONTROL 2と迷ったが、
- フェーダーはいらない(nanoKONTROL)
- ロータリーエンコーダーがついてる(X-TOUCH MINI)
という事で、X-TOUCH MINIに。
ロータリーエンコーダーの利点
通常のつまみは、最大値、最小値があり、その間で値を調整する。
ロータリーエンコーダーには、最大値、最小値が無く、普通のつまみだと、最大値、最小値になったら止まるが、それが無く回り続ける。
その分、値の視覚的な部分は、LEDで表現している。
それの何が良いのかというと、どんなにつまみを回した後でも、次に呼び出す設定値を割り当てる事ができる。
例えば、1つのつまみにVolume1とVolume2を割り当てていたとする。
Volume1もVolume2も50%になっていたとする。
通常のつまみの場合、Volume1を80%に設定した後に、Volume2を30%に変更したいので、Volume2に切り替えたら、Volume2の初期値が80%からになってしまう。(Volume1で80%の位置まで回しているから)
これだと、一瞬、上がりすぎたVolume 80%から、30%まで、下げなくてはいけなくなる。(伝わるだろうか)
ロータリーエンコーダーの場合、Volume1を80%に設定した後に、Volume2を呼び出しタイミングで、周りのLEDランプが50%の位置を表示し、そのまま、50%から30%の値で、調整する事ができる。
利点が伝わっただろうか。
ロータリーエンコーダーがついているという事は、それなりに価格もするのだが、ベリンガー X-TOUCH MINIには、安価な金額でも、搭載されている。
パーツ代だけで、このぐらいしそうだけど、お値段以上といったところ。
長文になったが、同じように悩んで、購入を検討している人の参考になればと思う。
エディターが付属
X-TOUCH editorがサイトから、ダウンロードでき、細かいMIDI設定をする事が可能だ。
購入した方は、使う事になると思うので、インストールしておいた方が良い。
※しかし、Windowsのみしか用意されていない
付属のマニュアルは、日本語が無いので、多分開ける事はないだろう。
Ableton Live で使用
基本はAbletonでの使用を考えているので、使用するまでを簡単に説明すると、以下。
- X-TOUCH MINIをMC Mode ( MackieControl Mode )に
- Ableton Live > オプション > 環境設定
- MIDIで以下に
コントロールサーフェス: MackieControl
入力: X-TOUCH MINI
出力: X-TOUCH MINI
細かくは以下を参考に。
ちょっとカスタムして使いやすく
使ってみて思うのだが、 ケーブルを長くして、使い心地がアップしたので紹介。
メインテーブル上に打ち込み用コンパクトMIDIキーボード。サイドテーブルにプレイ用61鍵MIDIキーボードを設置している。
Abletonを起動して、鍵盤を演奏する際に、ケーブルを長くしておけば、こちら側にも、X-TOUCH MINIを持ってくる事ができる。
なので、プレイ用61鍵MIDIキーボード側でもマクロを操作する事ができるようになったので、結構良かった。
ただそれだけなのだが、ケーブルを長くする事で、DTM環境が劇的に便利になるので、ちょっと不便だなと感じる際は、試してみて欲しい。
総評
満足。
欲をいえば、フェーダーがモータライズドフェーダーになってればって感じだけど、この金額では、無理ですね。
他のDAWや、MAXなどで効果的だろうね。
色々なシチュエーションで使ってみようと思う。
コンパクトタイプのMIDIコントローラーを探しているなら、間違いなくオススメ。